コラム

花と額縁 ~ メンバーとの関係性

花と額縁 ~ メンバーとの関係性

フラワー・アンド・フレーム

先日、ボールルームダンスのダンサーさんとお逢いする機会があって、いろいろと興味深い話を聞くことができた。今回は、メンバーとの関係性というお話。

TV番組の企画やアニメでご存知の方も多いと思うが、ボールルームダンスとは所謂、社交ダンスの事で、男女ペアを組んでスタンダード5種目、ラテンアメリカン5種目を踊る。
競技会で順位を競う競技ダンスは、社交ダンスという優雅なイメージに反して、1日何本も踊るという意外にもハードなスポーツ。

男性ダンサーがリーダー、女性ダンサーがフォロワーとしてペアを組む。
男性が女性を美しく魅力的に見せるダンスをリードし、そのリードに従って妖艶でしなやかなダンスとリーダーをサポートしながら世界観を構成する。

それは『 花と額縁 』にしばしば例えられ、男性ダンサーは綺麗で見惚れるほどの「花」である女性ダンサーをしっかりガードし、「花」をいっそう引き立てる「額縁」であることが最良のペアとして認められる条件の一つ。
なるほど、相性の良さと練習で培われたタイミングなど、ペアでつくりだす雰囲気や世界観はそれぞれに違う。

それはWEB制作のチーム構成とも似ている。
ディレクターというチームリーダーの元、デザイナーやコーダー、プログラマーなどがチームとして編成。
良いチームはそれぞれの得意分野を発揮しつつ、チーム内で互いにフォローし合いながら一丸となってリリースまで滞りなく制作、開発を進める。

ディレクターがチームをリードするから上司と勘違いされがちだか、それは違う。
進行上、上流工程を預かっているに過ぎず、ディレクターとクリエイター、エンジニアの関係は上下関係ではなく、常にフラットな関係。
同じ目標に向かっている同志でなければならない。ディレクターはあくまで指示や提案する立場であって、命令して付き従わせる立場ではないのだ。
それを履き違えているディレクターが居たら、そいつは大馬鹿野郎で間違いない。

またディレクターの指示や提案に、クリエイターやエンジニアがそれぞれプロの立場で進言したり提案することで質が向上し、唯一無二のWEBサイトが完成する。
決してスキルや経験をかざして、ディレクターの指示や提案を蔑ろに好き勝手に制作、開発する自己満クリエイターやエンジニアもまた大馬鹿野郎で間違いない。

制作チームは裏方

ただ、ディレクターとクリエイター、エンジニアの関係が『 花と額縁 』と言う訳じゃない。
何故なら、制作チームは裏方であって表には出る「花」ではないからだ。

ではWEB制作に於ける「花」とは何か?
それは言うまでもなくWEBサイトやポスター、チラシといった成果物、作品だろう。
つまり制作チームは、その作品を飾る「額縁」なのだ。

組織運営にも同じことが言える。
僕はファウンダーやプロデューサーという立場上、メンバーに指示する立場にあるが、それは組織運営の為であり、制作や開発ではメンバーの上司ではなくチームの一員に過ぎない。
メンバーは仲間であり同志であり、僕は彼女たちメンバーをリスペクトしてる。
制作に於ける主役はもちろん彼女たちメンバーであり、僕自身が目立ってはいけないし、目立ちたいとも思っていない。

僕の役割は、主役である彼女たちを引き立てること、彼女たちメンバーの作品を引き立てること、その作品でクライアントの目指す目標に貢献し、ユーザーの好評価を勝ち取る事であり、それを支え、支える組織を創り運営していくことだと考えている。
そういう意味で言えばメンバーは「花」で、僕は「額縁」と言えるかもしれない。

因みにQriousの正式名称である「秘密結社 Qrious」には「だ~れも知らない 知られちゃいけ~ない~♪」という思いが込められている。

フラワー・アンド・フレーム

というお話でした。

~ 本文で紹介された書籍をご紹介 ~

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About ロキ

江戸下町産。東日本大震災をきっかけに働き方を変える決意をして、半年後に女性制作ギルドQriousを立ち上げ。46歳で慣れ親しんだ東京を離れ、瀬戸内の静かで穏やかな島暮らしをするために移住。行った先で新たなクリエイティブギルド弓削島制作舎を立ち上げて、東京や大阪と島の暮らしを満喫中。メガネ&方言女子が大好物。個人的には懐古的なモノがスキ。仕事ではユーモアを忘れない。
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